今年の越年から新春以来の寒波は、近来稀なるもので、連日小雪の舞う、
典型的福岡の冬である。庭には餌を求めて集まるウグイスとメジロが、終日餌籠に陣取っている。
中国野菜「菜心」は11月末から花盛りで、庭の景色は、ナツミカンの黄金色と菜の花の黄色とで「春の色」が一杯である。
開花から丹念に観察を続けてきた晩白柚は、大敵の台風の来襲もなかったことで、順調に生育して、十月末からの気温の低下に連れて黄緑から段々と緑が薄れて、交代に黄色が濃くなり、12月半ばには完全に黄色に成長した。施肥も順調だったようで、
玉も昨年より大きく育ったようだ。全体で16個が生育していて、収穫をしないと確定しないが、1kg以下のものは多分ないだろう。大きいものは
2kgに近いものと思われる。1月撮影の様子である。
樹齢十年余の木とは思えないほどの働き振りに感謝している
栽培管理も全て自己流発案を実施、樹上には、梅ノ木と物置小屋間に渡した
物干竿を樹上に渡し、これを支えにして果実をぶら下げることとした。又枝の大きい部分からは紐を介して果実をぶら下げた。本来この作業は「台風対策」として実施したものであるが、収穫までの間、
樹木と果実保護のため不可欠となっている。
果実を重量による落下から保護するためには、「
スイカの販売用ネット」を使って、完全に機能を確保することが出来た。
いよいよ待ちに待ってきた収穫がやってくる。大寒の到来前が収穫適期だとのことで、1月20日
過ぎに予定している。
大寒波により味に苦味が加わるとのことである。以後約1月間新聞紙に包み貯蔵して、ようやく待望の味が実感できるという予定である。