真冬の農園は北風の真中、あまり近寄りたくないのが人情である。
この寂しい農場にも、北風は益々強まるが、フト気が付けば日射は何時
しか大分回復して、最早“光の春”の匂いが色濃くなってきている。
作物も敏感に光を捉えて、花野菜・菜心の成長が極端に増加して、収穫も
急に多くなってきた。 色々の作物の自給を目指して、多品種少量生産の
農場は、まるで野菜品評会農場のように多くの珍しい野菜ばかりである。
種苗店に行き、珍しいものがあれば、即苗を購入して試験栽培をする、
こんな農場である。
2月1日の菜園状況
ビニールトンネル説明。
最奥は大根の第四弾播種、後20日で収穫可能に。
中間トンネルは、チンゲンサイ・第三弾播種、そろそろ収穫開始。
手前トンネルはラデッシュ真紅の第三弾播種。現在収穫中。
と第四弾播種。 トンネル内の播種は全て11月下旬。
タマネギも年間完全自給を目指して、350本が生育中。
今年は、苗つくりも自作である。
9月炎天下で作付けたエシャロットも順調に生育して、分株も多い。
九州地方では馴染み薄いようですが、厳寒の季節の「芽キャベツ」は、
食卓によいものです。そこで今年は新種「チリメン葉芽キャベツ」という
ものです。未だ収穫経験ははありませんので、後刻お伝えしましょう。
スナップエンドウも寒に堪えながら春に備えて根を張っています。
「捕らぬ狸の皮算用」の期待を一身に担って、お多福豆もしっかりと
根を張って頑張っています。
中国花野菜・菜心は寒中の抜群の存在であ、地味ではあるが ワケギも
冬野菜の中心作物の一つである。
今年、冬野菜栽培の“改善点”は
①大根栽培の抜本改善: : 鶏糞中心の多肥に切り替えること
②カツオナ栽培の抜本見直し: 葉の萎縮と生育不良 要研究
その他の作物は極めて順調に推移して、収穫も満足である。冬季の
トンネル栽培も十分に機能して、現在もスクスクと瑞々しく数種が生育
している。