停年退職を迎えた頃、庭園芸の主題として、東洋ランに相当熱中したことがある。
タカがラン花、確かにその通りであった。
逸品「北薩のほまれ」等も毎年開花させては、自慢していたものである。
10年も経つと、俗人にとっては、忍に限度が生じて、段々と熱気が薄れ自然消滅してしまった。
以来、今日まで居付いているものは2種・2鉢だけとなっている。
その①が、
報(豊)才蘭である。
本来は、中国南部地方から台湾にかけて自生する蘭だそうである。
特徴は、
日本寒蘭より花が多く、匂いもあり、色はうす緑、 舌無点 等が特徴であり、素晴らしい花である。
以前は、管理も厳重にしていたので、寒蘭と共によく咲いていたが、、この2-3年は「
ハモグリバエ」にヤラレ続きで、無念の連続であった。
今年は、ハモグリバエ対策を入念にした結果か? 何とか開花にこぎつけることが出来た。
花もほぼ10本 どうにかカッコウもついて
花形は
舌無点、寒蘭にしては、匂いもホノカ、花姿も優雅だ
日本寒蘭は殆ど匂いがないが、このランだけは姿は日本寒蘭、匂いも上品であり、秋の座敷を飾る宝石のようで、花期も長く嬉しい存在である。