20余年も前のことである。
孫娘の誕生記念にと植付けたものが、この実のなる紅梅であった。
新築し立ての庭には緑もなく、山を削ったマサ土が赤白色に光って、植付けた大豆が成長できない程に痩せた土地であった。
牛糞堆肥を百数十袋も埋め込み、土地も肥沃になるには15年も掛ったであろうか。
この梅も毎年15kg以上も収獲するようになってきた。
毎日庭を眺めるうちに、覚え立ての接木技術により、この梅を紅白の枝垂れ梅に改造するという夢が生まれてきた。
本より、柿、椿、ミカン類、の接木には可也の実績も出来ていたので、この紅梅の枝に、
第一に熊本の実家から貰ってきたのが
白枝垂れ梅である。
あれから5年が経過して、見事に開花に至った
この紅梅が本来の結実する八重紅梅である。かなりの巨大木に成長したので、大枝まで切除したので、今は花は少なくなっているが、青空に輝く様は冴え渡っている。頂点には接木の白枝垂れも少し花をのぞかせている。
左:
一昨年、太宰府天満宮に観梅の時、裏手梅園の茶店主人に紅枝垂れ梅の枝先を少し頂き、接穂としたのが、3年目でここまでに成長して開花をはじめている。
右: 前記の白枝垂れ梅。枝先に接木したものが旺盛に成長して、2-3年後には
頂上に白梅の傘を掛けてくれるだろうと、楽しみである。
そして、
この梅完成の夢は、下段隣家との間に紅白の枝垂れ梅・花スダレを掛けることである。
かくして、我庭先園芸の酔狂はマダマダ生活に夢を繋ぎそうである。