我家の歳寒三友<2014.2.26>
中国には古くから歳寒三友という言葉がある。
厳寒の頃、一面の生き物が冬眠して枯れ果てる頃、一段と青々と生気に満ち溢れ輝く植物、それが歳寒の三友、即ち厳寒の三友、松、竹、梅であるという言葉である。
この言葉が古代日本に伝来して松竹梅という目出度いことの枕詞として、日本の津々浦々まで浸透してきた。何気なく幼少より日常の言葉として、生活に深く溶け込んできているこの言葉であるが、出所が古代中国古典であると知ったのは、七十歳にも近くなってからの中国語学習が契機であった。
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厳寒の候といえども一面の緑が映える照葉樹林も多い日本では、松竹梅がそれ程までも際立つ存在ではないが、中国の寒冷な気候の中では、意義も大きかったのではなかったのだろうか。
松竹梅は、正月の神棚のお供え飾りとしての役目が定番であるが、我が家庭には厳寒の頃に、別の歳寒三友が開花して新鮮な生命力を発散してくれる。
日本水仙、 カンアヤメ、 玉之浦椿がこの主人公である。
日本水仙は、その早春先駆けの瑞々しさは、将に新年を更に新しくするものである。その匂いの新鮮さは他に類を許さないもので、しかも切り花後も部屋を半月以上も香しい香りに加えて、純白のシッカリトした姿で引き締めてくれる。

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        水仙や 花かげ白く 陰こゆし  ←click 動画

二月に入ると大寒の最中である。一年中、野辺の茅葉のように目立たず居座り続けてきたカンアヤメが、予期しない或る朝、突然に茅葉の中から透き通る空色の大きな花を展開する。突然の初夏の来訪かと、疑う程の季節豹変である。
近年地中海地方の自生植物を移植したものだそうである。
花の姿に似ず乾燥に強く、この厳寒の頃、しかもこの花色、この花姿が厳寒を温める貴重な存在である。
    厳冬を 忍びしなやか 寒あやめ

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待ちに待った節分もようやく過ぎ、大寒波の中、夕食のコタツ食卓を囲みながら、障子に映る明かりに目をやりながら、毎年繰り返す言葉「
日の長ごうなったなー
」と。
この頃気掛りなのが、早春第一番の樹木花・玉之浦椿だ。

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今年は挿し木後4-5年になったのであろうか? 13輪の蕾が付き順調に育っていて、第一輪の花先が2-3日前から割れ始めている。多分、今日は弾けるだろう。
長崎県五島の天然ヤブツバキの中から発見された突然変異の株であるが、全国のツバキ愛好家に珍重されているようだ。
花の形は、何処にでもある平凡なヤブツバキであるが、花びらの外縁は鮮やかに鮮明な純白覆輪で取り囲まれ、真紅を縁取る純白覆輪は絶品である。
福岡県内の山歩きで発見した「宝満ヤブツバキ」、糸島海岸の灘山で見つけた「灘山ツバキ」と合わせて、3種のヤブツバキを、庭中の駄木椿に接ぎ木して、今は庭中に十数株の花を咲かせている。 来年からは「地植え玉之浦ツバキ」が賑やかにメジロを呼び寄せることであろう。楽しみは益々膨らんでくる。
365日ヤブツバキを見ながら、接穂採取、接ぎ木、移植、枝剪定、毎日観察、等々楽しみを与えてくれる大自然の子分達相手の日々が楽しい限りである。

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by tenpai8 | 2014-02-26 17:44 | 雑感雑記帳 | Comments(4)
Commented by matutaka31 at 2014-03-03 18:13
歳寒三友、言い得て妙ですね。
tenpai8 さんの歳寒三友も、なるほどと頷けます。
「カンアヤメ」は先日、福岡市植物園で見かけましたが、「カンザキアヤメ」の札がかかっていました。
外見上、同じ品種かな?とも。小さいので、教えてもらわないと気がつかないほどでした。
椿はやはり、「ヤブツバキ」のシンプルな美しさが一番ですね。
Commented by tenpai8 at 2014-03-03 18:37
matutaka31 さん、相変わらず神出鬼没の探索を楽しんでおられますね。身近の自然に生息する生物は、幼馴染の匂いが一杯で、若返りの妙薬として楽しみましょう!
Commented by dojyou38 at 2014-03-04 16:41
初めて訪問させていただきました。
厳寒の三友も寒あやめも始めて知りました。
これからも、時々訪問して勉強させてもらいます。よろしく。
Commented by tenpai8 at 2014-03-04 22:16 x
dojyou38 様、ご来訪有難うございます。相変わらず植物談義等ばかりですが、共に語り合い楽しみたいものですね。再来を期待しております。  再見!


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