太宰府市、天拝山に通じる九州自然歩道に直結する林道。太宰府に居を定めて間も無くこの道を知り、仕事のストレス解消のため歩き始めたのが、昭和50年頃の年。それ以来延々と途絶えることもなしに楽しんできた散歩道だ。
四季折々自然の景色、音、動物、植物等が変化し、日々新鮮で飽きることはない。叉観察の焦点を変えれば、別の世界と対象物が発見できたり、別の顔が現れたりで、全く退屈を許さない世界である。
この秋もこんな世界が発見できた。
タンキリマメ。こんな植物は昔は里山の脇道で見覚えのある気もするが、こんな所にも元気で頑張っているとは、ドキンと驚きであった。
昔は痰を抑える生薬として利用されたのが名前の由来ということである。マメが熟して、鞘が割れても種子は鞘縁に確りと付着して、黒光を輝かせて宝石の様である。よく見れば
美人の耳たぶのピアスに黒く上品に輝く宝石サナガラである。
大きなカズラの株を数箇所に発見出来たのは今年の楽しい収穫であった。