長い東京勤務生活から開放射されて、福岡に赴任してきたのが
昭和48年新春早々。仕事も地理感と土地勘を段々と身に付けた頃、先ず第一に我本能を強烈にユサブッタのが「磯釣り情報」であった。
直上司に「ツリキチ親分某氏」もあり、彼の豪放磊落の人柄にも魅せられて、「釣道」への第一歩が始まった。
第一歩は博多湾の沖の一文字波止場、で始めたのが「
白灯台」でのアジのサビキ釣。続いて同じ「西公園下」での「
アナゴの夜釣り」・・・二人で焼酎一升を平らげて、歌ったのは「
博多夜船」であった。続いては糸島へ「
加布里湾」の初夏、
キスのゴムボート釣である。イイダコの可愛い姿に魅せられて、ゴムボートで炎天下に過ごした夏の日も・・・幾日あっただろうか?
チヌとは良く聞く名前であるが、見たこともない「
幻の憧れのターゲット」である。
幻のチヌとの出会いは「外道チヌ」は、バリダンゴで釣れたもの等、幾度かあったが、「チヌ道のチヌ」はナカナカ難しいもので、長時間が経過した。
筑前大島の磯に心酔して間も無く、「
民宿・遠藤の主人」と無二の仲となり、この島に熱中することとなった。
クロカベは我チヌ釣のホームグランドとなった。
チヌ道第一のチヌの魚拓 :昭和54年11月26日30~40mの彼方から、岩に砕ける波濤を潜らせて、ゴトゴトと頭を振って抵抗するチヌ独特の当りに鼓動も最高潮に達した、あの快感が今も心臓に高鳴ってくる。
この秋チヌの味は格別で、「鯛の味はこれ程までに」 と言っては、家族全員で夕食を楽しんだものである。
「思い出の魚拓②」へ続く。近日UP予定。