2009初夏から夏へ<10月17日>
山藤の香りも忽ちの中に過ぎ去り、渓流と回りの湿地では、種類の名前は未だに分らないが、蛙の声が賑やかになってきた。毎年の定番現象で、山路が生命感の溢れる季節である。
渓流沿いの草叢には、ユキノシタが自生して花茎を伸ばしクリスマスツリィーのように形良く白い花を付けている。渓流から流れる幽かな風は、将に極楽からの風である。
  ゆきのした 花房撫でて 風かすか

梅雨に入ったとは言っても、つゆらしからぬ天気が続いている。本降りになる前に山路では、ヤマザクラの木では細々とニイニイ蝉の声も漏れ聞こえ始めた。
  ニイニイの  声まだ細く  梅雨山路

温暖化現象の影響であろうか。最近の雨の降り方は、熱帯雨林の振り方さながらに強烈ドシャ降りが多くなった。半夏生の頃、今年の雨は激烈であった。洪水も度々で、山路は水で溢れた。
植林杉林の土手からは、水か泉となって湧き出している。良く見るとモグラのトンネルではないか!
 半夏生や モグラ穴から 泉湧き
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梅雨もそろそろ過ぎようとしている。久し振りに足を伸ばして、遠くの山路へ散策することとした。開け際梅雨の山路は静かで、草木も生長の盛りである。アレ! 足を止めた。もう秋の花・ハギが花を付けているではないか。
 静かなり  杣路の萩や 早き花

スズムシも暑い夏の生活には潤いを恵んでくれるスグレモノである。昼も夜も鈴の振り通しである。余り鈴も振り過ぎたのか、少し鈴の音にヒビが入ってきたようだ。
 スズムシや 鈴振り過ぎか ヒビ幽か 

里では暑い夏の盛りであるが、一歩山路に足を伸ばせば、秋が一杯である。今年の山路では、ヒグラシの声が少なく例年と様変わりである。その代わりツクツクの声が山全体を支配している。ヒグラシは涼気を誘わないが、ツクツクは秋の象徴的自然の声である。ツクツク時雨を一浴びして爽快な山路である
 ツクツクの 時雨一浴び 汗涼し






  
by tenpai8 | 2009-11-17 13:30 | 駄句雑句散歩道 | Comments(0)


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