今年の梅雨明け後の猛暑は格別である。
年間で一番天候の安定するのが、「梅雨の後先10日」という言葉があるが、今年は20日も焼付く日差しが続いている。
この時期に庭の花達は、大体花期を終わって、花枯れのさびしい時期になっている。
その中で、酷暑の下 敢然と咲き誇るのが
「カノコユリ」である。
優しい鹿の子模様と控え目な色の優しい調和は、この炎暑の中でヨクモこの様に咲くことが出来るものだ、と感嘆する。
30年も前から、この花を庭に植えたのも、この故である。
花も枯れ 炎天焼ける 庭のかど
アマナツと富有柿の勢い極まり、サンショウの棘に混じって
花弁の内側のオシベには、強力な花粉が
アジサイ も ミョウガ も炎天で四苦八苦、生存に懸命の横で。
自分も葉を黄くしても、花だけはミズミズしく薫り高く美しく、炎暑の中にも生気を発散して。